「日本語教育学会の人材、知財、ネットワークを活かした
中堅日本語教師のための研修事業(略称:JCN研修)」


(3月15日掲載) 

 
 公益社団法人日本語教育学会


募 集 要 項

1.本研修の趣旨
日本語教師は、経験年数が長くなるにしたがい、広く社会的な見地から実践を振り返り、教室内外の関係者や他分野と連携・協力し、新たな分野やコースを開発・成果の発信など、次第に「中堅」としての役割が求められるようになっていきます。そのためには、これまでに自身が経験してきた教育活動や現場(機関)内での諸課題を取り上げ、問い・仮説を立て、その解決のために実行し、その成果を検証するといった一連の「経験学習のサイクル」を発動させなければなりません。そのサイクルは一人の教師だけで完結できるものではなく、組織や専門分野を超えて他者や様々なリソースと「つながる・つなげる」ことが不可欠になります。

2.本研修の目的
本研修では、現職の日本語教師が自らの実践を振り返り、課題を持ち寄り、日本語教育学会の様々なリソースを活用しながら、協働して課題解決に取り組みます。その活動を通じて、教育現場における課題解決や変革のプロセスをつなぎ、自己と社会(現場や周辺)の変革を起こせる日本語教師「中堅」としての資質・能力の開発を目指します。

3.本研修の3つの方針
(1)チームで研修活動を行う
本研修では、他者とのつながりと協働を重視します。そのために、研修生はエリアごとにいくつかのチームに分かれ、チームとして研修活動を行います。一人で考えるのではなく、組織や専門分野を超えた様々なリソースを活用し、つながることの重要性とダイナミズムを経験します。
(2)各自の課題を自ら設定し、自ら解決する
各自の課題や解決方法を誰かに教えてもらうのではなく、自ら課題を設定し、チームで解決にあたります。そのために、現場を分析して理解を深め、他者とのつながりの中で解決の糸口を自ら発見し課題に取り組みます。その過程を通じて、日本語教師としての成長と専門性のさらなる充実を目指します。
(3)日本語教育学会のリソースを活用する
研修生は、各チームの課題を解決するために、日本語教育学会の様々な人材、知財、ネットワークを活用して必要な情報を収集、発信、共有します。

4.研修期間
2019年5月1日(水)〜2020年2月28日(金)
※10ヵ月の研修期間を通じて、4回の「対面研修」、および、LMS(Learning Management System、学習管理システム)を用いた「遠隔研修」の2種類の研修を行います。

5.研修テーマ:「つなげる・つながることを通じた実践の改善と教師の成長」
上記テーマのもと、参加者が各現場から見出した、具体的な課題を以下のような視点から検討します。
(1) 日本の在留外国人施策・制度
(2) 関係府省庁による日本語教育施策
(3) 日本語の試験
(4) 国内外の多様な日本語教育事情
(5) 学習者の社会参加
(6) 異文化間トレランス
(7) 言語学習・教育の情意的側面
(8) 日本語教育プログラム及び教育環境デザイン
(9) 目的・対象別日本語教育法
(10) 評価法
(11) 異領域との協働
(12) 日本語教育プログラムにおけるICTの活用・著作権
(13) マネージメント能力
(14) 事務・管理能力
(15) 人材育成能力
(16) ネットワーキング力
(17) その他

6.研修活動
(1) 内容と方法
「対面研修」と「遠隔研修」は、[仙台][東京][大阪][広島]の4つのエリアに分かれて行われます。エリアごとの定員、責任者、第1〜3回の対面研修会場は次の通りです。(第4回対面研修は、全研修生が東京に集まり合同で行います。)
[仙台]定員10名、小河原義朗(東北大学)、東北大学川内南キャンパス
[東京]定員20名、黒崎誠(ラボ日本語教育研修所)、学び舎 遊人
[大阪]定員20名、義永美央子(大阪大学)、大阪大学中之島センター
[広島]定員10名、金孝卿(早稲田大学)、広島YMCA

(2)「対面研修」
「対面研修」の日程と内容は、次の通りです。第1〜3回は各エリアで、第4回は全研修生が東京に集まり合同で行います。(時間はいずれも予定)





第1回 13時-17時
① ガイダンス
② 講義
③ 課題の共有
④ チームの決定
第2回 10時-17時
① チームによる進捗状況報告
② 課題解決方法の検討と決定
③ 講義
第3回 10時-17時
① チームによる進捗状況報告
② 改善案の検討
③ 講義
第4回
第1日13時-18時
第2日 9時-16時
① 成果発表会
② 講義
 仙台 5/18(土)  8/17(土)    10/19(土) 12/26(木)-27(金)
東京(国立オリンピック記念
青少年総合センター)で合同研修    
東京  5/19(日)  8/18(日)   10/20(日) 
大阪  5/19(日)   8/18(日)   10/20(日) 
広島  5/18(土)  8/17(土)   10/19(土)  

3)「遠隔研修」
全研修期間を通じて、LMSを用いた「遠隔研修」を行います。「遠隔研修」では、チームごと、あるいは、エリアごとに意見交換、情報収集、成果報告などを行います。チームにはそれぞれ研修担当者がメンターとして付き添い、伴走します。必要に応じて文献や参考資料などを紹介し、意見交換を行います。研修担当者もリソースの一つです。どのように活かして課題解決につなげるか、人的リソースの有効的な活用を体験します。

(4)提出物
すべての研修生は、研修期間を通じて次の3種類の成果物を提出しなければなりません。
① 「振り返りシート」(第1〜4回の「対面研修」終了ごとに、個人で提出)
② 「研修成果のまとめ」(第4回の「対面研修」終了後に、チームで提出)
③ 「個人修了レポート」(研修終了時に、個人で提出)

7.応募資格と応募条件
(1)応募資格
中堅日本語教師として十分な経験を有する者(3年以上の日本語教育歴にある者)。
※応募資格に関してご不明な点がある場合には「14. 問い合わせ先」にお問い合わせください。
(2)応募条件
次の4つをすべて満たすこと。
① すべての「対面研修」に参加できること(第1回〜第3回は同一会場で参加できること)。
② LMSを用いた「遠隔研修」に参加できる環境を整えられること。全研修期間を通じて、LMSによる意見交換、情報収集、成果報告などを頻繁に行う。LMSでのやりとりに積極的に参加し、意見交換などを行うこと。
③ 母語、国籍は問わないが、日本語でのグループ活動、ディスカッション等の参加に支障がない程度の日本語力を有すること。
④ 2019年4月14日時点で日本語教育学会の会員であること。あるいは、応募にあたり、所属機関長、または会員の推薦を受けられること。

8.修了証
次のすべてを満たした各研修生に修了証を授与します。
① 4回の「対面研修」にすべて出席し、積極的に参加すること
② 「LMSによる遠隔研修」に積極的に参加すること
③ 6(4)にあげたすべての成果物を提出すること

9.応募書類
(1)参加申込書
所定の用紙に必要事項を記入のこと
(2)推薦書
会員:不要
非会員:所属長、もしくは日本語教育学会会員が作成した推薦書
(3)事前課題
指定された課題について、1000字程度でまとめること

10.応募方法
下記のURLから応募書類をダウンロードし、メール添付にて提出してください。
http://www.nkg.or.jp/wp/wp-content/uploads/2019/03/2019jcn_application.docx
右記QRコードからも応募書類をダウンロードできます。

<応募書類提出先>
公益社団法人日本語教育学会事務局 E-mail: jcn_office@nkg.or.jp
応募締切:2019年4月14日(日)必着

11.選考
提出された書類を審査し、2019年4月26日(金)までに電子メールにて受講の可否を通知します。選考料は無料です。

12.受講料
受講料は、一人30,000円(教材費を含む)です。対面研修参加のための交通費、宿泊費、食費、および、遠隔研修のために必要な通信費などは、別途自己負担となります。なお、受講料の支払方法等については、受講決定者に後日ご連絡いたします。

13. 注意事項
本研修は、文化庁「日本語教育人材養成・研修カリキュラム等開発事業」(事業区分:(2)日本語教育人材の研修カリキュラム開発④日本語教師【中堅】に対する研修)を日本語教育学会が受託事業として実施、検証するものです。研修期間に作成した資料、成果物、LMSでのやりとりなどが、他の研修生、メンター、日本語教育学会が行う研修成果検証、研究活動等において利用・分析される場合があります。詳細は研修開始時に改めて説明し、意向を伺います。

14.問い合わせ先
公益社団法人日本語教育学会 JCN研修事務局
〒101-0065東京都千代田区西神田2-4-1 東方学会新館2F
Tel: 03-3262-4291 E-mail: jcn_office@nkg.or.jp