九州日本語プロフィシェンシー研究会 改名記念シンポジウム

講師:鎌田修先生


(2月14日掲載)


 
日時:2020年3月1日(日)

会場:福岡天神・久留米大学サテライト

〒810-0001 福岡市中央区天神1-4-2 エルガーラオフィス6F
アクセスはこちらのHPをご参照ください。



▶ プログラム
13:00  開場
13:30-15:45  特別企画ワークショップ (会員無料・非会員1,000円)
         「プロフィシェンシーと日本語教育:“分かり合える日本語”の構築にむけて~理論と実践~」
         講師:鎌田修先生
15:45-16:00  休憩
16:00-17:00  ブラッシュアップセッション 
         インタビュー提供:銭坪玲子(長崎ウエスレヤン大学)
17:30-19:30頃 懇親会 (4,000円(予定))

▶ 参加申し込み
こちらのサイト(http://tiny.cc/ar9mjz)からお申込みください(右のQRコードからもアクセスできます)。申込締切は2月25日(火)です。資料印刷の準備等のため、事前にご入力いただけますとありがたく思います。参加希望者多数の場合は先着順となりますことをご了承ください。

▶ 特別企画ワークショップ
プロフィシェンシーと日本語教育:“分かり合える日本語”の構築にむけて~理論と実践~

▶ ブラッシュアップセッション
 会員向けのプログラムですが、非会員の方でも参加できます。非会員の方でもOPIに関心のある方はどうぞご参加ください。

▶ 懇親会(4,000円(予定)。変更がある場合、あらためてご連絡いたします)
 イベント終了後、懇親会を開催いたします。鎌田先生とゆっくりお話しできる貴重な機会ですのでぜひご参加ください。会員だけでなく、非会員の皆様のご参加も歓迎いたします。申込者多数の場合は、先着順となりますことをご了承ください。会場は「伊都の恵み た鶴」です。
 こちらも申込締切は2月25日(火)です。上記のお申込みの際に、懇親会参加希望を記入する欄がありますので、そちらにご回答ください。

問い合わせ
イベントに関する問い合わせなどは、池田(ikeda@kitakyu-u.ac.jp)が承ります。


▶ 鎌田先生からのメッセージ
 昨年3月末に福岡県柳川市で開かれた「2018年度日本語プロフィシェンシー研究学会注1 春合宿@柳川」は、九州を拠点に活動する関係者のご尽力で大変実りのある集会になりました。とりわけ、パネルディスカッション「みんなで考えるプロフィシェンシー~地域・観光・ビジネス・介護~」注2 はプロフィシェンシーの原点である「今、あなたは、ここで何がどれほどできますか」という問いに直接訴えかけるもので、示唆に富んでいました。特に、私個人としては、「やさしい日本語」を介して地域・観光における外国人との繋がりを強固にすることを提案された溝部エリ子先生の発表に触発され、そのテーマをさらに深めてみたいと思いました。本ワークショップは、そのような経緯から「やさしい日本語」をプロフィシェンシーの観点から捉え直し、「やさしい日本語」も含む「分かり合える日本語」を構築することで私達日本語使用者は、母語話者であれ、非母語話者であれ、お互いの繋がりをより強いものにすることができるのではないかと考えます。また、「分かり合える日本語」の構築を可能にするためにとりわけ欠かせない手法がOPI注3 を行う上で最も重要な「レベルチェック」と「突き上げ」、それから聞き手側から発する「聞き返し」にあると思われます。ここでは、テスター(あるいは、母語話者)から被験者(あるいは、非母語話者)という一方向的関係に基づくのではなく、相方向的な関係からなる「レベルチェック」「突き上げ」「聞き返し」を通して「分かり合える日本語」の構築を目指すべきだと考えます。このことは、実際に外国人観光客や外国人労働者など非母語話者と接する生活場面は言うまでもなく、日本語学校や大学における一般的な日本語教育、また、日本語を母語とする人たちのコミュニケーション教育にとっても関係する大切なことだと思います。
以上のことを念頭に、このワークショップは前半に理論的なこと、そして、後半に実践的なことを行います。次のような課題を順にこなしていく予定にしています。

・「やさしい日本語」とは何か~プロフィシェンシーの観点から捉え直して~
・「やさしい日本語」から「分かり合える日本語」へ
・OPIと「分かり合える日本語」
・実践:『OPIによる会話能力の評価』(凡人社2020年2月発売)と『中級からの上級への日本語なりきりリスニング』(ジャパンタイムズ)を使った「分かり合える日本語」の構築

注1 OPIを中心としたプロフィシェンシーと日本語教育に関する研究・実践を展開している学会。詳細はHP参照。
注2 2019年3月23日に福岡県柳川市で開催されたパネルディスカッション。登壇者、題目はHP参照。
注3 Oral Proficiency Interviewの略。言語の口頭運用能力を測定するための技法。詳細はHP参照。

講師紹介: 鎌田 修 先生
大阪外国語大学卒業。ピッツバーグ大学言語学修士、マサチューセッツ大学教育学博士。アムハースト大学(1982-1986)、アイオワ大学(1986-1992)、京都外国語大学(1992-2003)、南山大学(2003-2018)を経て、定年退職後の現在、南山大学客員研究員。日本語プロフィシェンシー研究学会(JALP)会長。

主な出版物・教科書(共著含む):
『日本語の引用』(2000)ひつじ書房
『プロフィシェンシーを育てる:真の日本語能力をめざして』(2008)凡人社
『プロフィシェンシーと日本語教育』(2009)ひつじ書房
『対話とプロフィシェンシー』(2012)凡人社
『談話とプロフィシェンシー』(2015)凡人社
『新・生きた素材による中級から上級への日本語』(2012)ジャパンタイムズ
『生きた会話を学ぶ「中級から上級へのなりきりリスニング」』(2016)ジャパンタイムズ
『OPIによる会話能力の評価』(2020年2月発売)凡人社

1991年にACTFL Oral Proficiency Interview (OPI)のテスターを養成するトレーナー就任以来、多くの日本語OPIテスターを日本国内外にて生み出している。また、プロフィシェンシーを目指した外国語教育に関わる研究を広範囲に渡って行い、韓国、中国、台湾、インドネシア、ヨーロッパ各国、北アメリカ、南アメリカ等にてプロフィシェンシーを志向した日本語教育に関する講義、ワークショップを開催。現在取り組んでいる課題は接触場面におけるプロフィシェンシーから見た日本語教育のための談話分析。また、2013年度より日本学術振興会より科学研究助成(科研)を受け、日本語口頭能力試験の開発(JOPT)に携わる。日本語プロフィシェンシー研究学会会長。「丑年」の「おうし座」生まれ。